2013年04月25日

拝啓 社長様

2012年10月初旬に、御社のNEXUS200NSYのタレットを追突させてしまい、修理をお願いいたしましたところ、今日2013年4月25日現在でも、稼働出来ない状態になっております。

3月28〜30日間の修理完了データーを受け取ったのは4月1日。KMBT_C20020130421201358.pdf

17日後に、御社サービス総括課 横山氏とCS課次長横山氏の両名が、このデータの説明に参りました。が、何の目的で、どのような条件でこのデータが出来たものか、両名もご存じなかったようですが、『機械的に問題ない』と繰り返すばっかりでした。
MAZAK横山.JPG

その後、実際に機械の電源を入れ、ゼロ合わせ後に30分ほど放置して、再度確認しましたら、既にダイヤルゲージの針は10ミクロンずれていました。

この現象も、掲示しているデータも、今日見たこと話し合ったこと、全て議事録にまとめて頂く様にお願いして、書き上げて頂きましたが・・。末行には『MAZAKは製産保証はしておりません。』の言葉も書き添えられていました。

どのように見ても、顧客が納得出来るような内容にはなっていません。むしろ、会社内部当てに差し障りのないことが羅列して有ります。

私が、『立場が逆なら、サイン出来ますか』と問うても、無言です。
『では、抹消線を入れて、サインしますので、置いていってください』と手を伸ばすと、抱きかかえるように隠してしまいました。

最初は、キチンとするまで帰さないと申しておりましたが、流石に7時を過ぎておりましたので、データの精査と、議事録を翌18日に提出するという約束で帰って頂きました。

が・・・・

6日経っても、電話もFAXもメールもありません。
そして同日午後5前にやっと、連絡がありました。

(株)ナグ・エスイーディ  永冶 社長様

いつもお世話になりありがとうございます。

ご連絡が遅くなっており大変申し訳ございません。

明日(4/24)午前10時に調査に伺わせて頂きます。

宜しくお願い致します。

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ヤマザキマザック潟Iンラインサービス サポートセンター 嵐
E−mail:service@mazak.co.jp
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サポートURL:http://www.mazak.jp/support/

そして、昨日4月24日、加藤、吉田両サービスマンが来社いたしましたが、両横山氏とどのような内容で話し合われたのか聞きましたが、約束の議事録もデータも持参していなければ、具体的な話し合いもなかったようでした。

今日の作業内容を聞きましたら、『ずれるのは、レベルが出ていない可能性が高い』ので、再測定をしたいと言うことでした。

先月(3月30日)以来一度も稼働していませんが、『毎月レベル確認を要するような機械なのか』尋ねても、返答に詰まっておりました。

では、この4月9日のメールは何だったのでしょうか?、
自信が持てない作業をした上で、ユーザーに無理矢理納得させようとしていませんか?。


(株)ナグ・エスイーディ  永冶 社長殿


いつもお世話になりありがとうございます。

回答が遅くなっており大変申し訳ございません。

ご使用中のQTN200SYB(S/N208594)につきまして、
私共としては機械として問題は無いので、ご使用をお願いしたいと存じます。
詳細につきましては、しかるべきものから連絡をさせていただきます。

ありがとうございました。

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そのしかるべき者両名ですが、何の反論もなく、議事録もまとめられず、決断権も持たずに来社し、いたずらに、貴重な時間を無駄にする為に来たのでしょうか。

この様な従業員を囲っているあなた様に一言申し上げるのであれば、

1)社員の資質が、必要以上に会社や機械の品質を落としています。再教育が必要と考えます。
1)2012年10月19日に、とりあえずか稼働出来る状態に復帰していただきましたが、『芯高状態ですので、再調整が必要です。』11月1日に見積もりも頂き、正式依頼をさせて頂きましたが、この件に取りかかったのは3月27日。それまでは、タレット芯出しを繰り返しましたが、翌日には芯がずれるというのを繰り返し調整していました。
なぜこの様に、長期にわたって、不調の原因が特定出来ない責任は御社にあると思います。
1)議事録の提出。これは、対応した我が社にとっても、御社にとっても、仕事の証にもなるわけですので、重要と考えます。1週間経っても未提出!有っては成らないことだと思いますが、御社ではこの様なことも、普通にまかり通るのでしょうか。

この1件は、
『翌日にはズレているので、次の日も立ち会っていただきたい』
『毎回、芯出しをして、パラメーターを書き換えなければいけない状況が収まるまで、治ったとは認められない』と、毎回申し上げて来ましたが、既に予定が入っているからと、21日には夜中零時まで作業となったこともあります。

それで、各可動部にダイヤルを当てて見たようですが、主軸が動くので、レベルを調べます』と、調整に入りましたが、40ミクロンほど歪みがあったと報告を受けました。

レベル修正後後に、再度芯出しを行いましたが、XY軸が調整出来る機構を持っているにも拘わらず、どこにも基準になるゼロがありません。聞くと・・『ツール12箇所測定して戻ると、次にはズレている』という答えでした。

それを、測定したのが最初に掲載しているデーターです。相変わらず、主軸がズレるという表題になって居ますが、主軸って簡単にズレるのでしょうか?。

これは、前日も計っておりまして、熱変位オン/オフでも変化無し。では、非常停止状態ではサーボモーターにブレーキが掛かるので、動かないはず』と、休日出勤して取ったデーターが、冒頭に掲載しているデータになります。

そして、昨日24日『レベルをもう一度調査したい』?、これって、おかしくないですか。
次長課長との話し合いの後、あいだ1週間もあったのですから、その間に御社社内での事前調査や、可能性をしらみつぶしにしているのかと少しは進展に希望を持っていましたが・・、作業員のスケジュールが開くにの合わせただけだったようですね。

どのようにお考えなのか、詳細は、同じブログ内に全て載せてありますので、お考えをお聞きしたいと思います。

導入直後の不具合で、半年近く稼働出来なかったときも、今回の件でも『親展』で書面を送らせて頂いておりますが、本当の目を通されているのかどうか解りませんので、この様な手段になってしまいましたことを、ご理解ください。

(株)ナグ・エスイーディ
  代表取締役社長 永冶 司
                  2013年4月25日 記

追記: 昨日、新聞取材の為に、電源入れてゼロ調整の説明をさせて頂きましたが、3月30日に絶対大丈夫!と、手渡された状態から上下方向、Y上をゼロに設定状態で、Y下は90ミクロンずれていました。これが、正常とは思えないのですが・・。この間に稼働はしていません。念のため。
posted by 仙人 at 11:50| MAZAK

2013年04月20日

整備記録/忘備録

先ずは、弊社が使用しているNC機械を紹介。

導入順から。
1999年3月 導入した 日立精機製 TS15 ターニングセンター
DSC01435.JPG

アルプスツール ASQ51のバーフィーダー仕様。

導入直後から、32件の不具合項目が発覚。10年間責任を問う裁判をしたが、敗訴。
この会社は、4年ほど連続赤字経営で負債総額504億円になり、裁判開始直後の2002/8月20日に倒産しました。

倒産後は、森精機と電気関係についてはFANUCが修理代行してくれていますが・・。
訴えてあった、不具合項目は、敗訴後になってから、有償修理となりました。大半が、単純ミスで、カスタマーの勉強不足や、パラメーター未設定や、配線の不具合、構造欠陥等。

2008/03/22日導入の FANUC ROBODRILL α−T21(フライスです)
此奴は、導入以来、故障知らずの優れもの。常に安定した性能を維持しています。
リース総額 1024万円

DSC01437.JPG


F1 マクラーレンのサポート映像をTVでメーカー名はご覧の方も多いと思いますが、
少し遅れて2008年9月02日 納入された、YAMAZAKI MAZAK製
 QUICK TURN NEXUS200−2MYS  リース総額2494万円

DSC01436.JPG

日立精機の件もありましたので、導入にはかなり慎重になったのですが、直後からトラブル発生!。
弊社が導入する以前の2006〜2007年両年共にグットデザイン賞を獲得して居ますが・・・トラブルをつぶし切れていなかったのか・・、真相は分かりません。

稼働始めた直後、最初の切削物 2008年9月10日の不具合対処は。
W軸 Zのオフセット1.5o補正の為に、ドック位置(原点復帰位置感知スイッチ)をずらしました。
タイマー主軸側0.2秒を0.4秒に背面加工側(SUB軸)0.1を0.4秒に変更しました。

何の為の組み立て検査なのか?それで治ったとは認めないと言ったところ、『直し方が気に入らないのなら、もう来ません』と、一従業員の判断で、2009年01月20日まで放置状態。
この間、リーマンショックがあったりと大変な時期でしたが、稼働しない機械のリース料は待ってくれません。
思いあまって、MAZAK社長に直接手紙を書いたところ、次の日に調査に来ました。

商社(一橋商店)に働きかけるようにお願いしましたが、『MAZAKとけんかすると、商売が出来なく成るので、社長 泣いて』と逃げました。それ以降は、マザックヤマモトの営業平光氏も、商社一橋商店も、一度も顔出ししていません。

そして昨年2012年10月、私の不注意でタレットをチャックに当ててしまい、修理依頼しましたが・・・未だに治っているとは思えない状態で、旋盤の中心が迷走する?。旋盤の基本は、中心に穴を開けることが最低条件ですが、30分ごとに計っても、中心は見つからない状態ですが、メーカーはこれが正常だという見解です。

見積金額 405,000円の修理見積もりに対し、180,000円の修理代金ですから、こちらの要望通り10月19日の作業報告書『刃物台芯高が許容値を超えている』の内容に沿った修理がなされていないのは明白ですね。

既に、5ヶ月も不動期間が過ぎようとしております。作業者は、その都度大丈夫と言いますが、翌日には数値が変わると言う状態が続き、3月25日から、30日までは、8時間つきっきりで測定数値を監視したり、調整を繰り返しております。

(提出されたデーターや、作業内容は、順次掲載します。)
下記のように、メーカーが、絶対の自信を持って、ユーザーに使用しても問題はありません。と言う内容ですから、公になっても、訴えられたりはしないはずです。

> From:
> To:
> Sent: Tuesday, April 09, 2013 7:10 PM
> Subject: Re: HP から修理に関するお問合せ
>
>
>> (株)ナグ・エスイーディ  永冶 社長殿
>>
>>
>> いつもお世話になりありがとうございます。
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>> 回答が遅くなっており大変申し訳ございません。
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>> ご使用中のQTN200SYB(S/N208594)につきまして、
>> 私共としては機械として問題は無いので、ご使用をお願いしたいと存じます。
>> 詳細につきましては、しかるべきものから連絡をさせていただきます。
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と、2013/04/17日そのしかるべき者両名が、なぜ大丈夫なのか、データーの根拠を説明しに来ましたが、説明出来ませんでしたので、精査して昨日中に再度説明に伺うと言ったきり、今日19日になっても、電話も、メールも、FAXも来ません。

何のアクションもない場合には、データー公表に踏み切ると、議事録に残してありますので、先方も承知の上と思います。

問題点は、
1、メーカーが言う熱変位で、中心が定まらないとしても、原点復帰後や、翌日作業開始時のスタート点は同じでなければならない。なぜ、毎日変わるのか。

1、修理作業依頼を受けたにも拘わらず、原因を特定出来ずにいたずらに過ぎた時間の責任は誰にあるのか。これは、作業者のレベルの低さや、メーカーのトラブル対処方法に起因すると思います。

1、『MAZAKは、製産保証をしていません』と書かれた議事録に、署名を求める態度には大いに疑問を持ちます。
※ 導入時の初トラブル時に無駄に支払ったリース料も今回も、保証して頂いていません。

この後は、各機種毎に、修理経歴を乗せていきます.

2013年4月23日 午後2:30分記
4月17日、しかるべき両名と話し合いの場を持ちましたが、何の決定権も持たずに来てみた?だけのようで、当日の議事録や課題の答えを18日中に届けると約束していきましたが、明日で1週間になろうとしていますが、未だに、電話も、FAXも、メールもありません。今後、3年以上もリース料を払っていくユーザーの事は、これっぽっちも考えていないのでしょうね。

などと書いていたら、4月23日PM4:23分 下記のFAXが来ました。
なぜ遅れたのか、何を調査しに来るのか、何も解りませんが・・・・
こういう事が、まかり通る会社らしいですね。


> (株)ナグ・エスイーディ  永冶 社長様
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> いつもお世話になりありがとうございます。
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4/24午前10時に、いつもの二人が来ましたが、お引き取り頂きました。

まず、会社としての礼をわきまえていない。
1)こちらが提示した、懸案項目や課題について、さらに、データ精査して、生データーを付けた表を提示しますの約束に対しても、何の返答も無しでした。
2)今日の作業内容は、レベルだしだそうですが、・・・・3週間ほど前に実施したのに、もう一度検査する理由は?・・無し。

鋳物の土台は、どうも、柔らかい材質で出来ているのかも知れませんね。
そのような構造体を、クレーンで吊って、トラックに乗せて運搬し、更にクレーンで吊って降ろして、台車に乗せて、工場内を移動して設置するわけですから、この間、どれだけひねったか?解りません。

4月17日から今日で1週間。この間何もしていなかったのでしょうか、一切の報告もありません。(いたずらにユーザーを待たせただけ?orスタッフのスケジュールが空くのを待っていた節も・・)
さらに、過去5ヶ月間も追跡調査して、原因を特定出来なかった2人が、これ以上調査しても解明出来るとは思えない。17日には、CS課次長との協議もしているのだから、なぜ作業確認の為に同行しないのか。現場でしか解らない事がいっぱいあります。
posted by 仙人 at 09:05| MAZAK

2013年04月19日

初切削で、長さが安定しない?。

導入直後のことですが、初めて切削開始(2008年10月20日)したら、出来上がった部品の全長が1.5oばらつきます。
当初は、慣れていないので使いこなしていないのかと思いましたが・・何かおかしい。

そして、翌日サービスの人に来て貰いました。

作業データーを載せるその前に。!
この機械が搬入される前に、2008年8月28日美濃加茂工場でサンプル切削をして貰っていますが、その時の資料。
組み立て作業員も、途中で台湾出張にかり出されたとかで、前半と後半では組み立てた人が違います。
Sub軸生爪加工.pdf
この後の項目と重複する部分もありますが、何が起きていたかというと、『無給油状態で作動させた為に、チャックにカジリが発生して、動きが悪くなっていた。』

通常の動きであれば、主軸で表面を加工し終わると、サブ軸が受け取りに行って、しっかり咥えて次の部品長さまで引き出した状態で切断し、背面加工位置まで戻って、背面加工が始まります。

しかし、チャックにカジリが発生して、動きが悪くなった状態では、
受け取りに行き、チャックが締まりきる前に戻る動作に入りますので、咥える位置が安定しなくなり、寸法がばらつくという結果でした。

これが分かるまでに、メーカー対応は資料の通り。
2008年10月23日、原点のドックを1.5oずらした。
12月18日1.5oずれているので、チャックバリアーが点灯して、エラーに成る。
2009年1月20日 クランプ動作をしながら、後退することが判明した。
主軸タイマーを200→400に Sub軸タイマーを100→400に変更。

2月2日 (この機械は対話式なので、大半が自動設定されてしまいます)粗挽きの初期設定が『2』に設定されているが、自動設定にすると、勝手に『4』に変更されてしまい、切り込み負荷が大きくなる。突っ切り刃物が壊れる。

この時点でも、◎の処に注目すると、AL364『Sub軸は手動で回転して原点復帰をする』と記されていますが、自動復帰の機能は付いていました。この方達も、この後名前が出る製産責任者の中島氏も、方法を知らなかったようです。中島氏曰く『モーターの巻き線が主/Subと違うので、自動復帰出来ない』

2月3日 多分 2月の2日と同じ症状。勝手に負荷設定が変わる。
2月17日此処で初めて、一度もグリスアップしていないことが判明。

最初のデーターに戻ると、チャックの爪(生爪と言います)成形の時に、左右対称に作成するべき物が、チャック角度が5度ずれた状態で成形されていたので、片側に余分な荷重がかかり、傷が付く。(この後解るのだが、芯ズレした状態で、出荷されていた。2月24日に井戸常務取締役の説明によると、『JISで定められていないので、検査の必要は無い』ということらしい。

通常、カスタマーの(指導員)仕事は、初めて使う機械の注意点や使い方の指導をするのが仕事なので、設置後の稼働する場合は、潤滑油を入れたり、グリスアップをしたり、作動前の点検等、全て確認した後に稼働してみせる任務がある。

が、私が爪の不具合を問うと、肝心のチェック項目抜きにして、新しい爪の作成に入った。このときに初めて、角度補正もされていないことが判明。
結果的に、約半日ぐらい掛けて作ったので、一日は再度試し削りをすることでタイムアウト、説明を聞く時間は無くなりました。

と言うことで結果的に、だれもグリスアップしない状態で稼働させることになった。
その後、半月以上は、機械の動きを覚える為に切削作業はしていない。

受け渡しトラブル’08/9〜09/2/24.pdf

この作業報告書の最後2月24日に、井戸取締役がコメントを残しています。
『昨年の10月23日に弊社サービスより修理させて頂いた際に、ワーク寸法が1.5oズレる対策としてW軸の原点を1.5o調整させて頂きましたが、この処理は結果として不適切で有りました。尚、1月26日にw軸原点は工場出荷時に戻させて頂きました。誠に申し訳ありませんでした。』
が、後にこの未稼働時間のリース料等の保証をして貰おうと電話しましたが、『あれは、ユーザー側の整備ミス』と簡単に撥ね付けられました。未だに何の保証もありません。

また、チャックタイマーを変更した時点で、私が『そんな修理方法で、治ったとは認めない』と発言した際には、逆ギレして『直し方が気に入らないのなら、もう二度ときません』と、思いあまって、社長に直接手紙を書くまでは、放置状態となりました。

しかし、その後のトラブルも共通して言えると思いますが、一従業員の意志で、ユーザーを放り出したり、間違った方法を押しつけることの出来る自由な会社なのか、機械の性能よりも、それに携わる人間の資質で、必要以上に品質を落としているのでは、と疑いたくなります。
posted by 仙人 at 21:10| MAZAK

背面加工軸の芯ズレ。

先ず先に、データー掲載の前に、
メーカーサイドでは、『背面加工の場合は、必ずチャック爪を加工するので、同芯度は重要じゃない』と考えられているようで、出荷時の検査成績表にも項目は設けられていません。

後に、井戸常務取締役も特別の注文があれば、芯出しをして出荷しておりますと、某会社にわざわざ出向いていって説明されたそうです。

では、私ども一般の者は、精度が必要ないと言うことでしょうか。
弊社の一件があってから、重要だと認識されたようで、その後は検査項目に追加したそうですが・・。

芯がずれたまま加工すると、サブ側のつかみ代の少ない方がこじられて、表面に傷が付きます。

Sub軸芯ズレ.pdf

さらに、本来は、報告書にあるような測定方法ではなく、研磨してある外周が基準になります。
タレットの芯ズレ修正の際に、再確認を行って貰いましたが、先のデーターと同じ、中心基準で測定していましたので、外周基準で再測定して頂いたデーターが、こちら。
Sub外周測定.pdf
さらに、六角形の材料とかの加工時には、受け渡し場面で、主/Sub側両方で咥えた状態で回転しますが、主軸側とサブ側の角度がシンクロしていません。通常であれば、ズレはつきものですので、両方が咥えた状態で、ズレ量をゼロ値に記憶するパラメーターを持っていると思いますが、この機種にはその設定もありません。メーカーも『ズレ角度は、作業プログラム中に補正値で入力が必要です。』といいます。

サブ軸と関連して、原点復帰があります。
この機械の最高責任者の中島氏によれば『主軸とSub軸とはそもそもモーターの線の巻き方が違うので、自動原点復帰は出来ないので、手動でゼロを探してください。』と言っておりますが・・・

2009年01月31日の作業報告書にも、此の事は以下の様に記されています。>『アラーム364は、電源投入後にサブスピンドルを手動にて回転してもらい(サブ主軸の原点復帰をしてもらい)主軸の位置を機械に覚えさせることをお願いいたしました。』しかしながら、モニター上には、原点復帰が完了したのを知らせる、インジケーターランプが備わっており、原点に入ると灰色が赤に点灯します。これは、X−Y−W−C1(主軸)−C2(Sub軸)にも、同様にあります。分厚い取説を読んだら、やり方が書いて有りました。

これを行わないと、駆動力が主からSubに移ったときに、自分がどっちの方向に回ったらいいのか解らなくなり、エラーを発します。

工具登録の際には、全ての工具に表加工、裏加工、正回転、逆回転の基礎データーを入力するのですが、これとも連動しなくなります。

翌日、修理立ち会いに来たときに、原点復帰をやって見せましたら、『知らなかった・・木村君は知っていたのか』と部下に聞いておりましたが・・この報告書を作成したのは、木村自身です。

何て幼稚な嘘をつくのでしょうか。それを鵜呑みにして、欺される井戸常務もどうかと思いますが・・。
その他の修理項目にも共通して言えることですが、対処療法でごまかす、言葉で言いくるめると言う態度が多々見られます。
posted by 仙人 at 19:38| MAZAK

刃物台(タレットの芯ズレ)修理。

本来、時系列で書きたかったのですが、とりあえず一番解決しなければならないトラブルから、書きます。

2012/10月初旬、私の不注意でタレットと背面加工チャック生爪を衝突させてしまいました。
すぐに、修理依頼を出したのですが、対応までに時間が掛かっていましたので、テクニカルサポートに電話しながら、芯出しに挑みました。幸いズレは支障のないレベルの処まで戻り、工具取り付け台の芯出しを行いますが・・・・?なかなか上手く合いません。再度電話して、読みの数値を入れるのか、それとも数値の半分(すなわち半径値)なのか、確認しましたら、読みの数値と言うことで、再トライしているうちに、バリアーの中に入り込み、フリーズ状態となりました。
※:芯出しは、日立精機の機械でも、自分でやってますので、3時間も掛からずに中心はほぼゼロになります。

その時の修理がこれ、作業員に聞いたところ、矢張り半径入力と判明しました。『テクニカルの連中も、解ってない人が多いんです』と作業者の弁。(10月19日)
バリアー侵入フリーズ.pdf
その後、11月1日に見積書が提出されました。
見積書.pdf

ここからが問題で、一応修理が済んだと言うことで受理するのですが・・・次の日には芯ズレが起きていて、使い物になりません。

次の資料は、2012年11月27/11月29/11月30/2013年2月2/3月8日に同じ作業をしております。
芯出し作業.pdf

この作業しに記録されている、パラメーターを表にしたのがこれ。日を追う毎にパラメーターに移動量が加算されていくのが解ります
パラメーター推移.pdf

その間も、3月28日〜30日もつきっきりで、測定した結果と、作業時間ですが・・二人一組で作業しているのに、なぜ時系列じゃないのでしょうか。私が『作業報告書を提出しないで、作業終了とは言えないでしょう。』と言ったので、慌てて作ったとしか思えません。芯出し’12/11〜13/3/30.pdf

このデーターの値が信じられる物かどうかは、疑問ですが・・。4月1に持ってきた時には、最大で10ミクロンを超えていないので、問題ないと、十字に引いた左上の数値をさして言いました。(クロスした中心がゼロだと思います)

17日に来た両名 美濃加茂第2CS課次長横山氏、サービス統括課課長兼主幹同じく横山氏の両名もこのデーターを差し出し、最大でも規定値を超えていないと、説明されました。
私が、『どんな条件で測定したのか、生データー数値もないグラフは信用出来ない。』と言った後、2時間近く本社とやり取りした結果、解った事は。

十字の右下、3月28日 10:30〜13:00迄が、通常稼働状態で熱変位補正が入った状態だそうです。(なぜ、クロス中心点がゼロじゃないのか解りません。)

翌々日30日に測定した結果が、十字上の右から左に移動するデーターになりますが・・後で、条件が違うことが判明します。

サーボモーターは、非常停止した場合に、移動する部分が勝手に動いて衝突するのを防ぐ為に、自動的にブレーキが掛かる機構になって居るそうですが、両氏は『サーボを切ってあるので動いて当然』との見解です。明らかに矛盾があります。

作業者は、『動かないはずなので、今日一日測定させてください』と、始めた訳ですから、本来動くのはNGですね。

もう一つ解るのは、28日からあいだ2日置いた30日、電源オンにしたときのスタート位置が既に違っているという事実です。当然、パラメーターは、固定で移動していません。

問題は、先にも書いたとおり、
1、熱変位であれば、ゼロ点は元に戻るはず。毎日変わるのであれば、機械の信頼性はゼロです。
1、依頼した修理内容と違う作業をして、現在まで長引かせた責任は、誰にあるのか。

これを問いたいと思います。

(作業の測定生データーは、又後で掲載します。)

更に、11月22日の作業報告書左下には、
手書きで、『A項に関して、 プログラム70 2008年8月26日にて、同様に補正された形跡有り、(納入前のテストワークプログラム)状況より、納入当初から、ずれていたと思われます。 名古屋サービス(署名)とあります。

使っていて、長さが違うなーと、補正入れておりましたが・・・機械の原点が納入前のテストカット時から、間違って居たそうです。
内容は、<状況> A外径方向からのVミル加工位置がZ方向(左右)に0.5oずれている。

これでも信頼しろという方が無理と思いますが・・。


追記:タレット中心の求め方は、次に様になります。
KMBT_C20020130421191259.pdf

次に、あまりにも時間が掛かるし、『測定値は出荷の許容値の範囲』と言うので、メモを見せて頂きましたが、順に横並びにしてあるので、良く解りませんでしたので、私が日立精機用に使っている用紙を手渡し、記入して貰いました。が・・・・???なぜか、XYが片方しか記入されていません。
それがこれ。
’13−3−21 @.pdf
どうも、上下左右の数値(例:前後方向の値が仮に (X側マイナス10,X側プラス27)÷2=8.5 と言うように、平均値を求めているらしいので、当たり前の話ですが、中心を求めれば、前後、上下共にゼロになります。
仮に、(Y)上下方向が違っていても、(X)前後方向の中心が出ていれば、(X)の値は、前後共に同じ数値になります。

製品は、読みの数値(半径)になりますので、そのまま書くように指示しましたが・・・。
相変わらずです。仮に記入していないところがゼロとしても、(X)前後方向が全てタレット中心に向いています。すなわち測定針が離れていますので、10〜12ミクロン作業者側に寄っているのが解ります。

これでも、出荷時の許容値に入って居るので、測定は完了と言うことでした。
’13−3−21 A.pdf

つぎは、同じデーターを『(X)軸が中心に向かって10〜12ミクロンの値があるのだから、10ミクロン減らせば(移動すれば)もっと、精度が出るはず』と、再測定して貰いました。

そのデーターがこれ。
’13−3−21 B.pdf

上半分は、先ほどと同じデーター。下半分は、前後方向を移動したデーター。
これで、前後方向のズレは、最大でも2.5ミクロンになりました。
今まで、どれだけずさんな測定をしていたにか、解りましたか』というと、両名と神妙にしておりました。
が・・、この測定データーをよく見ると、時計回りにもズレていることが解ります。(上下の矢印が時計回り)実際には、刃先が下がって居ますので、中心の上に切る面がありますから、上手く切れないことになります。

☆10月19日の作業報告書で、修理項目として取り上げられているにも拘わらず、この日まで手抜きの修理を行っていたことになります。
☆『B刃物台芯高かの数値が許容値よりも大きくなっております。精度修正作業の見積もりを作成・提出させて頂きますので、修理のご検討をお願いします。』この見積書は、11月1日付けでFAXが届いています。

☆更に、下半分の4カ所に下線付きの数値がありますが、翌日朝計った時の数値です。既に、大きくずれていることが解ります。

翌日は、回転方向のズレ修正をすることになりました。上下前後とも数値も入り、やっとまともなデーターになりましたが・・が、結果は・・・
’13−3−28 C.pdf
どこにも、基準になった数値が見あたりません。かろうじて#5が近いのですが、どれか1カ所でもゼロの部分が無ければ、正確に評価は出来ません。
なぜ、ゼロが一つもないのか聞いてみましたら、『12カ所測定して最初の位置に戻ると、その数値が変わっているので、ゼロは出せません』と言うことでした。

そこで初めて、このデーターを取ることになった訳ですが・・・
KMBT_C20020130421201358.pdf
どう考えても、どこかが締まっていなくて、動いているとしか思えない、正常にはほど遠いと思います。

更に疑問に思うのは、表題が『レベル調整後のHミル芯に対し主軸芯の変化』とありますが、可動部のタレットが動くのではなく、土台に固定されている主軸モーター側の芯が動いているという判断でしょうか。
実際に、作業者も、主軸チャックの下面にダイヤルゲージを設置し、『モーターが動いているので』と大まじめに測定していました。

作業者には、『材料も機械も時間も上げるから、そのデーターに絶対の自信があるなら、1日中製品を作ってみて下さい』と言いましたが、言い分は通らないようですね。

追記:
 2019/04/04現在でも、MAZAK側からは何も対応はありません。2013/10月この後工場移転に伴い、自分で再設置、調整を行ったのを機に、2014/5月になって、やっとリース会社が私の要望を聞き入れ、自分で修理作業する事を認めて頂きましたので、カップリングに対策を施しました。対策後は、制度を取り戻しましたが、芯高調整はリース終了後、買い取ってからになります。
 カップリング(連結部品)の設計不良で、稼働できなかった期間は約1年半。未稼働のリース料を払い続ける経済的ダメージは、一言では言い表せません。2019年度諸事情で新しい機械の導入が出来なかったために、泣く泣くMAZAK機を買い取りすることになりました。買い取り支払い終了は2020/2月。
 
 今年に入ってから、毎日のように5人から9人ほどの人が記事を読んで頂いて居るようなのですが、迷惑でなければ、拡散お願いします。関連記事
http://nagsed.sblo.jp/index-11.html(導入直後の切削で、長さが安定しない、出荷時検査にSUB軸検査項目が無い、出荷時見本切削時にチャックも給油で焼き付き)半年間放置されました。
http://nagsed.sblo.jp/archives/201304-1.html(芯ズレ、不具合箇所、追跡依頼。NAGでカップリングを疑ったため、メーカーに確認依頼しました。)
http://nagsed.sblo.jp/archives/201305-1.html(MAZAK社長に直訴状)
http://nagsed.sblo.jp/archives/201306-1.html(岐阜県知事にメールしました)
http://nagsed.sblo.jp/archives/201307-1.html(切削油の腐敗)
http://nagsed.sblo.jp/archives/201309-1.html(社屋移転のお知らせ)
http://nagsed.sblo.jp/archives/201404-1.html(芯ズレ原因の特定調査)
http://nagsed.sblo.jp/article/93672704.html(芯ズレ原因判明 カップリング修理)
http://nagsed.sblo.jp/article/94025226.html(修理後の検証)
http://nagsed.sblo.jp/article/95937499.html(修理後、初切削、精度検証)
http://nagsed.sblo.jp/archives/201504-1.html(自社修理後、再稼働)
http://nagsed.sblo.jp/article/96720610.html(製品切削開始)
http://nagsed.sblo.jp/article/100097311.html(切削油腐敗対策)
http://nagsed.sblo.jp/article/103370667.html(切削油腐敗対策2)
http://nagsed.sblo.jp/article/109029854.html(ドアガラス修理依頼したが、直しに来ない)
http://nagsed.sblo.jp/article/113059189.html(モニター文字表示しなくなる)
http://nagsed.sblo.jp/article/119906565.html(モニター文字表示しなくなる2)
http://nagsed.sblo.jp/article/122274156.html(製品精度良好?)
http://nagsed.sblo.jp/article/122274156.html(回転工具破損。アンギュラーボールベアリングの逆組!!)
http://nagsed.sblo.jp/article/176168883.html(回転工具破損。2)
http://nagsed.sblo.jp/article/176885426.html(回転工具修理依頼したが・・そのまま返送されて・・)
http://nagsed.sblo.jp/article/177243371.html(回転工具、製品への影響)
http://nagsed.sblo.jp/article/178696597.html(切削油腐敗原因と対策)

よう持ちこたえたわ‥、自分を褒めたいです。 
追記:2021年/12月にMAZAK機のリースと買い取り支払いが済んだので、やっと自分で修理作業することが出来るようになりました。暮れも正月も返上で4日間掛けて芯出しに挑み、完了しました。
○作業内容は、タレットを取り付けているベースを時計回りに動かしたうえで、タレット盤が左右どちらにも調整できる位置で固定。これまでは、反時計回りにずれていたので、芯だし/借り止め時点でゼロ点を出しても、本締めでタレットが持ち上がっていました。 日を改めて、動画をアップします。
posted by 仙人 at 18:03| MAZAK