2015年06月16日

ゴルフの事。

とは言っても、大自然の中で穴にボールを入れる、あれではなくドイツが誇る名車VWのこと。

今回、といっても・・・だいぶん前になってしまいましたが、やっと時間が取れたので、忘備録です。

今回のクライアントさんは、
 GOLF6 HiLine STI 1400 S/C+Turbo車

この車輌への装着を相談受けたとき(2014/12月)に調べたら・・・、なんと!!既に標準装備になっておりました。
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なのに、なぜ効果を感じられないのか、図面を取り寄せたり、実物を観察したりしてみると、バルブは合成樹脂で作った円盤状の薄膜。
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人差し指で示している部分。(太いけど、親指じゃない!)

中には、ちょうど五円玉の中心をピンで留めたような状態。
推測では、開口面積が足りないようにも思えます。最近の国産車と同じPCV機構もあるのですが・・、これがバルブ膜を吸い付けるので、PCV機構が内圧をコントロールしているように見えます。(あくまでも、私の推測です)

ユーザーさんが、今年の5月に新しい部品を取り寄せたので、現在使用している純正バルブは、 「好きにしていいよ〜」と、仰って頂いたので、まずはこのバルブの除去から始めます。
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ヨーロッパ車に多い、樹脂成形パイプはヒートガンで暖めれば、簡単に抜くことが出来ます。DSC03862.JPG

この場所に取り付けたいのですが・・、チョットスペースが足りませんので、樹脂側を一節づつ切り取らせて頂きました。
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装着完了。
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オーナーさんのインプレは、「 いいよ〜 ♪ 」と、言ってくれましたので、効果あったのかな?。

もう一方、頼まれているのですが・・・、ジョイント部分の中身が読めません。見た目に一緒に見えても、細かく分類されているようで、エンジンルームの様子が、まるで違います。

解析が済むまで、もうしばらくお待ちください。と言うか・・・資料を探すの、あきらめていませんか?。(笑


ちまたで噂の、フロントイニシャルアジャスター。(2)

2015/02/02日記で、SRX1JKのフロントサス・バネのベアリング挿入を紹介していますが・・・、その続きです。

その後、欲張って、リヤサスにもベアリングを装着したところ、まっすぐ走るにはギャップの突き上げも更に緩和されて、楽ちんになったのは言うまでもありませんが、どうもコーナーリングアプローチの切っ掛けが、しっくりこない状態が続き、試行錯誤を繰り返していました。

5月の23/24日にSRX誕生30周年記念が行われた折に、神奈川にあるBSファクトリー(BSF)さんに様子を見て貰うことが出来まして、疑問が一発で解けました。

ベアリングを入れることで、入る方も、戻る方もスムーズになったので、コーナー入り口で一度縮んだスプリングがノーマルよりも速く動く(戻る)ので、進入姿勢が作りにくいことが解りました。

実は、当社が所有しているもう一台のSRX3VNには、この辺の対策で市販されているイミュレーターという、後付の減衰バルブが装着されているのですが、いまいち効果が体感出来ずにいました。

そこで、・・・作っちゃいました。
右が市販品、左が1JK用36試作品。(市販品で効果が出ていれば、購入するのが筋なんですが・・・)ごめんなさい。
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バルブの上側に見えるバネを押し縮めると、押し側(入る方向)に抵抗が増えます。戻り側の調整機構はありません。

疑問:
比較して解るように、バネの力が違うのは歴然ですよね。(市販品は、手で押したぐらいでは、縮みません)
何度か、更に縮めて見ては居ますが、明確に正確が変わることもありませんでした。

装着場所:
これは、フリクションパイプとバネの下に挟まるように位置するのですが、一度落とし込むと・・逆さにしないと取り出せない?。

で、スペシャル工具の出番に。(笑
1案 太い針金の先端を薄くして、U字状に曲げ、スプリングの間に引っかけます。
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2案 ボルト頭を掴まえられるように、チャックを用意します。そのままでは、中心が解らないのでガイド付き!。
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こんな風に、キャッチ出来ます。が・・・・・、この後の、調整作業をスムーズに行うには、又は・・興味を持った方が作業を行うにも、前途多難を予想させます。

で、こんな解決策。
スプリングに、キッチリ掴んで貰うことにしました。(以下手順です)
スプリング断面です。
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切り口に近いとエッジが立っているので、先に此方にあてがっておきRの付いている方を後に納めます。
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@切り口を確認
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Aエッジ側を先に入れます。(このときに、傾けすぎない、入れすぎない様にすると、スムーズに入ります。)
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B手のひらで押し込みます。
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C調整は、スプリングの間から6角レンチを入れて、ナットを緩めます。
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これで、準備完了。

ところで、(3VN用38)バネの太さに注目して頂きたいのですが、
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市販品を使う場合には、フリクションパイプを取り出して、押し側の(大きい方の穴)穴拡大という同時作業があります。

今回作った物は、ノーマルのまま、何の加工もしないのが前提になります。
結果、この状態でバネをネジを1〜2回転戻し絞めるだけで、はっきりと特性が変わります。
(後で確認したのですが、既に加工済みの物にも、そのまま対応出来ました。)

当然サイズも違うので、バルブ形状やデザインもそのままという訳に行きません。ついでに、取り出しやすいように、一工夫加えました。

バルブのサイズや、オイル通路面積も変えました。1JKと3VNも仕様違いになります。
戻り側バルブを動かしているバネも、何種類か試しましたが、特性を司っているのは、此処じゃないようですね。(無駄な努力だったかも〜(笑)
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さて、一番関心のある乗り心地ですが、
○ベアリングの初期作動効果を残したまま、余分な動きがなくなって運転が楽になった反面、やや堅めに感じる特性に変化(ノーマル比)しますが、突き上げ感はありません。
○当社比によると、コーナー入り口での安心感、コーナーリングのアベレージがわずかですが(ヘタレなので・・)向上しています。いつも、ブレーキを掛ける場面でも、ノンブレーキでも平気になりました。
○フロントの動きが押さえられた分、リヤが負担して動きが多く成りますので、リヤのプリロードを1ノッチ掛けました。
今までは、前後で同時に沈んでいたのが、リヤだけ沈むのでピッチングが気になります。(この辺は、好みに合わせて、リヤを固くするか、フロントのバルブ作動域を調整する必要があると思います。)

ちなみに、私の好みは・・・今回のイニシャル設定よりも、少し弱めかな?。
量産アルマイト品が上がってきたときに、量産と交換しますので、その時に微調整かな。(体重が少ないからね〜。五十三キロgの骨骨隆々!。)