他の作業を依頼されて、確認試乗してきました。 一晩明けて・・・地面にシミが!。
辿っていくと、ドレンボルトに垂れた痕が‥。
反対側に回ってみると、シリンダーの付け根にも・・オイルだまり。
原因(1)
長年使い回したドレンボルト・パッキン面が12角ソケットの様な削れ痕が有ります。勿論パッキンもぺっちゃんこ。この状態では外面の凸凹歪みが、そのまま裏面シール面にも影響しますので、きちんとシールできなくなります。 パッキン外径はボルト6角面よりも大きくならないものを使用しましょう。
原因(2)
此方も、エンジン降ろしたりして何度か繰り返し締め込まれて、復元力がなくなっています。
が・・原因は、整備の仕方にあります。
パイプジョイント22ミリと、パイプ側ナット19ミリで締め付けて、ジョイント根本にパッキンがつきます。 パイプを取り外しする場合、19ミリスパナで脱着は可能なんですが、これだと、ジョイントシール部分に余計な力が掛かり、現在の位置から動いたり、締め付け応力と、パイプの復元応力が働くので、締め付け力が弱まり、シール不良を起こします。
整備上の注意。
新品パッキンを用意して置くことは最上ですが、用意のあるなしに関わらず、19ミリを緩めるときは、22ミリを固定しておかないと、パッキンが緩んだり、共回りしたりします。1度緩んでしまうとシール面が移動しますので、規定トルク以上に締め付けないと、いけなくなりますので、これは避けたいところ。
締め付けは、22のジョイント部を規定トルクで締め、スパナで固定しながら19ナットを締めます。この時に、フレキシブルホースも力が掛かりますので、自然の位置がキープできるように、パイプ下にかいものをして置くことをお奨めします。
*ホームセンターカーコーナーでパッキンが売られていますので、14ミリサイズを用意して下さい。
因みに、ドレン御るとサイズは14ミリx1.5ピッチになります。
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