2014年11月05日

やっとクリアした。

SRX入手時より懸案だった、「重いクラッチ」「切れないクラッチ」「出ないニュートラルポジション」に悩まされておりましたが、やっと解決策が見つかりました。

600ccやオーバースケールにされた方、必見です。

先ずは、軽くする方法として従来より「イージークラッチ」を販売いたしておりましたが、当初私の周りのオーナーさん向けに作った処、予想外に多くの反響があり、初期ロットの10倍以上の出荷台数となりました。

セル車輌の大半は、重さに悩まされて居ることが解りました。
そこで、少しでも引き加重軽減になれば良いと、油圧化よりも簡単な、負圧で作動/無改造/取り付け簡単なエアーシリンダーを試してきましたが、かなり軽減されることが判明。
※:劇的に軽くなるわけではなく、元々軽いキック車輌ほどに軽減されます。

セル車用(400/600&強化スプリング用)
DSC03174.JPG

キック車用(400/600&強化スプリング用)(ステーは暫定です)
DSC03175.JPG

この開発に当たり、懸案となったのが、この3点
1)インマニ負圧を利用する事で、負圧通路を介して、シリンダーに燃料が溜まる。
2)常にワイヤーを引く方向に負圧が働くため、レバーのガタをも吸収してしまい、クラッチの繋がり位置が遠くなる。
3)また、クラッチを切っていないときでも、常に引き側に力がかかり、クラッチが滑りやすい。
(フリクションプレートの摩耗が大きい場合)

1)は、NAGバルブのエマルション対策品を使用した場合は、問題発生しないことが解りましたので、エマルション対策品を既にお使いの方は、そのまま。
未使用の方は、相当のリークジェットを使用します。

2)3)は、内部に切り替え弁を儲けることによって、ピストンを挟んで(A室)と(B室)の圧力を切り替えることが出来ました。

引き加重は、クラッチレバー位置でも、大きく変わります。
軽くしたい場合は、レバー位置を水平に(上方)すると軽くなりますが、手首の負担が増します。
DSC03178.JPG

手首が楽な位置を選ぶと・・・重くなります。(今回は、この位置で試走しました)
DSC03177.JPG

今後の展開として、SRX以外の車輌にも対応予定です。

「切れないクラッチ」「出ないニュートラルポジション」は、単独で日記に書いておきますので、読んでください。




posted by 仙人 at 14:48| SRXクラッチ