タイトルにもあるように、早速皆様の期待通りのこぉ〜いお話から始まります。(m( _ _ )m
他にも質問の多い、キャブセッティングの話題が多くなると思いますが、まずは手こずる加速ポンプのお話から。
これは、ユーザー様からの問い合わせ文を、多少アレンジしてあります。
永冶さま
ご連絡ありがとうございます。
FCRの加速ポンプ調整カラーをお問い合わせいたしましたが、カラーが有れば、調整用ダイヤフラムは不要みたいですね。
もうすこし教えてください。一般論でSRX600でFCR35の場合加速ポンプは吐出量が多すぎると思いますが、カラーは4個中 一番厚いものが適合するものが多いですか?
わたしのはφ96のWISECOでC/R=11.5でWPC加工カムはヨシムラST2組み込み、エアクリ&マフラーをノーマルを使用。
Q:
MJ115で JN=OCEMRの上から3段目でも濃すぎる感じなんです。
(多少6000rpm以上でぐずついたりすることがある)
MJ130にしたら開度1/2強で6000rpmでぐずり、レブリミッタが効いたように回転が上がらなくなりました。こんなアクセル開度でMJ領域とはおかしくないでしょうか?
一般的な事例をご存知でしたらお教え下さい。
A:
お尋ねの件、確かにその開度でMJが影響するのはおかしいですね。
実は、他の部分が元々濃いところに更にMJを大きくすると、そのような症状になります。
大量に送られたガソリンは燃えにくいので(その特性が、他の燃料に比べて携行安全性に勝り、なかなか脱化石燃料の方向に向けない事情もあります。)
・・脱線しました。(笑
一度取り込まれた燃料は、完全に燃やし尽くさないと蓄積されて(かぶり現象)がおこり、なかなか濃い症状が収まりません。
この場合の濃い状態を作り出しているのが、加速ポンプの吐出量過多になります。
ポンプは、スプリングでロッドを押していますので、途中でスロットルを戻さない限りは、開度、スピードに関係なく一定の速さで、一定の量を吐き出すまで作動は止まりません。
過去の経験から、常用回転数の1/3以下はポンプが有効ですが、それ以上は逆に過剰摂取となります。
ですから、おっしゃる通り開度と関係のないところでも吐出が続き、予想外の症状がでて、*パーツ寄与率が把握できなくなります。(*大きく振れ幅が解る範囲、そのパーツが受け持っている開度)
ポンプは、SJ、JNストレート径の範囲とラップしますので、よけいにセッティングをわかりにくくもします)
本来で有れば、回転数で制御できればいいのですが、電子機器や本体の改造が必要
もう一つ、カラーの厚みは気持ちよく走りたい場所に合わせて選びます。すなわち気圧が変わる高地などでは、使用する厚みが厚い方向に変わりますので、JN末尾PQRSなどの組み合わせや、スロットル操作の仕方などとセットで選択してください。
合わせて、段数も試みると良いと思います。