先ずは、通路の形状を見るとこのような┣━╋━通路構成になっていて、
図左側通路にはP/Sが下から上に向かって取り付けられ、上はキャブボアに通じ、パイロットアウトレット(PO)と呼ばれる。
○スロットルバルブがアイドル開度にあるときは、主にこの穴を通った燃料が使われるため、SJの大きさに関係なくP/Sで計量した燃料によってアイドルさせることができる。
○アイドル開度時はPOとBPの間はバルブによって遮断に近い状態にあるため、アイドル時の燃料はPOから出ることになる。
真ん中は、下にスロージェットが下に取り付けられ、上はキャブボアに通じ、バイパス穴(BP)と呼ばれる。右側に取り付けられたA/Sが、SJに送る空気量を計量し、SJの横にあいているブリード穴によって、燃料と混ざり合う。(A/Sが開いていたり、ブリードの穴が大きかったりすると、燃料は薄くなる))
不調の原因は!これ。
スロットルを除開すると、ここから燃料が出始めるためにSJの大きさそのままの量が吸い出される。(ここで、A/S開度が合っていたとしても、番数が大きいとかぶり現象となり、小さいときにはストールしたり、息付きを起こす)
注:同じ開度にJNストレート、加速ポンプ、SJ、A/S開度、P/S開度があるため、できるだけ影響し合う部分を重複させない(予め、お互いの影響力を小さくさせておくと次のステップがわかりやすくなる。)
次回は、具体的手法について。
2009年08月18日
Slow 通路=迷路
posted by 仙人 at 19:04| Slow系&低開度