2010年11月17日

強制減圧バルブの功罪(考察3)

サスペンションの続きになりますが、
その前に・・・・。

 メール等で、為になった等の投稿が多数有りました。
この場を借りて、お礼を申しあげます、有難うございました。 m(_ _)m
(お断りしておきますが、投稿頂いても、ご返事を差し上げることはありません。)

 強制減圧に限らず、バックトルクを押さえた時のサスペンションは、どの程度作動性(弱く)を良くすればいいのか、目安について考えて見ます。

「サスが柔らかいと一旦停止後の旋回が楽になる」と、 功罪(2)に述べたように、ハンドルを切り前進することによって起こる、旋回摩擦抵抗がフロントに働き(沈む)キャスター変化が起きることで旋回性能が向上しているのが解る。

 では、通常走行や峠道などのツーリングを想定すると、コーナーを回り込むときに、必ずしもブレーキングを必要とする訳ではない。穏やかなコーナーなどは、アクセルを緩めるだけで進入することも多いと思うが、この時に旋回姿勢が出来あがるだけのフロントサスの動きを目安にすると良い。

勿論ブレーキングをした場合には、自然にその体制が出来上がるので余り意識していないかも知れないが。小排気量の場合だと、ブレーキング=減速に繋がり、立ち上がりがかなり苦しくなってしまう。(試行テスト中に、曲がりきれない場合は、無理せずにブレーキ操作をしてください。)

安全な走行には、心がけは勿論のこと、リズムよく走る事も重要要素と思います。
また、リズムよく走るには、サスペンションの整備や自分「体重や走行場所目的」に合った調整が必要となる事をお忘れ無く。

 全体にソフトセッティングを施した後は、
停止時や急カーブ下り坂などで、前のめり感が有る場合が出てきますので、リヤブレーキを使用して、後ろが浮くことを押さえると前のめりが小さくなります。すなわちライダーの位置を中心とすると、シーソーのようにフロントが下がると後ろが上がりますので、リヤブレーキでこれを押さえます。(場合によっては、伸び側の調整もします。)
○自信がない方は自己流でやらないで、プロに相談しましょう。

前後のバランスも大事なので
先ずは、乗車時に前後同量、同じタイミングで沈み、伸びる事が大事です。第三者に横から確認してもらったり、ガラス戸などに写してみたりして確認しましょう。
乗車しても、沈まない場合は堅すぎます。(良く目にしますw)

次回は、調整機構の無いサスペンションについて。