2日間(48Hr)電源を入れた状態で放置していましたが、かなりの成果があった様です。
回転工具中心に合わせたときの機械移動量=中心移動量(ここが今回のスタート位置になります)
4/21日
スタート時の補正値(PM5:15 X−0.074mm Y0.061mm
4/23 (PM1:10 X−0.065 Y0.046
〃 (PM3:00 X−0.094 Y0.057
4/26 (AM10:30 X−0.094 Y0.044
ダイヤルゲージ(最小メモリが0.01mm)
残念ながらモーター側は、完全にバラさないと加工が出来ないために、今回はボールネジの細い方だけの追加工となった。
移動量ゼロとはなりませんでしたが、修理前の変化量とは大違いで、
両軸とも、修理前の《時間を追って変化量が増える》ことはなさそうです。
現状は、電源を入れて中心を合わせた状態ですので、工場内の温度変化などを考慮しても・・合格点?。
今日も継続して確認していますが・・6時間経過後の午後4時時点で0.01mm、X軸に変化が現れています。
検証:観察方法
毎日、決まった時間帯に電源を入れ、スタート点の数値確認。
正常であれば、時間を追う毎に変化はするが、電源投入時に大きな数値変化は出ないはずで有る。
(要は、多少の変化は有っても、電源投入時にスタート点に有れば、正常といえる。
※修正前は、電源遮断時点のズレた時点がスタート点になるので、数値は日々大きくなっていた。
修理方法の検証
再度図面を登場させるが、軸のスリップを止めるには、
1,六角穴付きネジ(イモネジ)を使用して、軸を直接止める方法。
2,今回の様にスリ割りを増設して、カップリングの把握力を上げる方法。
1案は、安易ではあるが、軸に生じたガタは消せない。また、カップリングが緩んでいても、ネジで留められてしまうために、ガタ(隙間の有無の検証が出来ない。
2案は、カップリング全体の把握力を上げ、隙間も消滅できる。カップリングを締めていたネジ締め付けトルクに変化が現れるために、カップリングが十分な把握力を有していたかどうかの検証も出来る。
メーカー図面
KMBT_C20020140423161309.pdf
弊社追加工図面
KMBT_C20020140425150631.pdf
パラメーター修正しました。
X AXIS 28450=28568 (補正量+118)読み数値の倍数入力
Y AXIS 99680=98986 (補正量−694)読み数値を入力
XY軸複合なので、入力後に数度確認補正しないと、ゼロにならないのです。
明日以降に、中心がズレなければ、効果があったと言うことになります。
(心の声を聞かせてやれないのが、くやしい!!)
追記:2018/10/15 現在も、自分で直しながら精度を保っておりますが、MAZAK側は修理要請に応えておりません。日本を代表する機械メーカーがこの様な事で良いのでしょうか。