’08年11月、大型免許取得後に参加した箱根man3で試乗した、空色号の操縦安定性に惚れ込み(これまで乗れなかったのでね)、憧れ続けていた1JKを「2台有るから・・」と、岡山の貴公子殿の好意で、ついにに入手したのは’09年春のこと。
約1年半がかりで、そしてやっと、魂を入れてあげることが出来ました。
此処まで時間を要したのは、始動方法をマスターするため?と、言うことにしておきましょうw。
(余談ですが1JK発売当初、私は初代VT250に乗っていまして、先輩が所有していた1JKの再始動の悪さから始まり(初対面の印象は最悪でした。w)@SRX面々の中にも、同じ症状や、CRSの欠点?と言われる ”張り付き現象/低開度の不正燃焼”の解消しなければ、とても公道に持ち出すことが出来ません。
まして、1JKの始動をマスターすることは、@SRXメンバーとしても”必須”項目でもあり、大型免許所有者の体面を保つことにもなります。(大きな勘違いw
キャブは当然FCRを想定しておりましたが、偶然にも「お役に立てるなら使って」と、Miniバイクレース仲閧ナ、1JKユーザーでもあるルシファーさんからCRSφ31を入手。
時を同じくして、4連のCRSを扱いやすくしたいとの依頼も受けていましたので、解決手法を探るためのチャンスでもありますので、これを採択することにしました。
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このように、綺麗に装着できましたが、此処に至るまでには、多くの障害物競争を走りきる必用も有ります。w
結果的には、大満足出来ましたので、それまでの道のりを紹介しましょう。
入手した時は、装着済の車輌も目にしておりましたが、スロットルシャフトがタンク内側に接触すると言う情報以外は、知りませんでした。
(セルモデルやFCRの場合、加工の必要有りません。)
障害物その1:OILタンク・ブリーザーホース
CRSは、FCRに比べると、フロートチャンバーが大きいので、もう少しではまりそうな気配ですが・・・当たります。無理して装着した場合でも、余分な振動がキャブに伝わるという観点からも、良いことでは有りません。
早速先人にメールして尋ねますと、「みんなが、通る道です!ガンバレ!!」と、ありがたいお返事が・・。w
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先ずは、今までの物を完全に取り払う必要が有りますので、これに伴いタップねじ切り作業、当然切り粉の心配も有りますので、タンクを取り外しての作業に。
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取り外したジョイントは、段付になっていますので、M8のキャップボルト頭の外周を小さくして、埋め込みます。これなら、M8のネジを切るだけでOK.
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さて、肝心の新しく移設するジョイントの位置決めは・・、左上が障害がなさそうなのでこの部分に決定。しかし、手持ちのジョイントが短かったので下駄を噛ませて対処。
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障害物その2: スロットルシャフト、ドラムと燃料タンク内壁
CR装着で、一番の障害になる部分がこれ!。キックモデルは、タンクが細身に作って有るので、巻き取りドラム/正確には、ドラムボスがタンク内壁に触ります。このために多くのユーザーは、泣く泣くタンク内壁を潰していくのですが、よく観察すると、当たるのはシームレス部分(タンク溶接の耳の部分)で有ることが解ります。(塗装が剥がれることもありません。
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先ずは、シャフトとドラムはスプリングピンで位置決め固定されていますので、これをピン位置ギリギリまで(およそ3ミリ)削り落として、先端も面取りします。(シャフト中心と、タンク耳下辺が同じ位置。)これで、あたる事はありません。が・・、念のために、タンクを裏返してみると、長年愛用されて来た痕跡が・・w。
耳が綺麗にカーブしていなくて、内に入ったり、出っ張ったりしていますので、気持ち?末広がりにたたき出しました。
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ついでに、社外キャブ=セッティング作業は、切り離せませんので、仲間内でパッチンと呼ばれる、KENGO氏考案の(パッチン仲閨Hw)細工を施し、キャブが外しやすい様にするのと、
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パッチン金具:

キャブとクリーナーBOXを繋ぐ手法を考える手間も減り、1石二鳥。使用したファンネルは70ミリ。
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これに、前日記したベアリング化も、施しました。
しかしこれで終わらないところが、@SRXでもあります。
障害物その3: ワイヤー配策
そのままメインフレームに沿わせて使用すると、ワイヤーが引っ張られて重くなります。写真
そこで、ワイヤーステーも溶接して角度も変えました。
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赤くマジックを塗ってあるところが、増設部。
これで、タンクに沿って素直に配策できました。スロットルも重くなっていません。
CR特有の低トルクも使いやすく、良いバイク、良いキャブになりました。
作業内容と、インプレは、前日の日記にて。
後日、セットアップのために、キャブ脱着をしてみましたが・・・楽ちんです。
KENGO氏!有り難う。