オーナー様、大変お待たせいたしました。・・でも、待った甲斐もあったようで、喜んでおられました。
今回のモディファイ第2弾は、どうも世間と逆行しているようですが、ドライブ側プーリーの重量増し!!。
結果は!、狙ったとおりで、路地の角を曲がるときにも駆動力が抜けないので、すごく走りやすくなり、また施工前に感じていた、2段加速もなくなったので、一気に最高速まで吹き抜けます。
クラッチの繋がりは、Cubなどの4サイクル遠心クラッチのように、実に繋がりが良くなり、ワンウエークラッチのように、急に動力伝達が切れてしまうことは無くなりました。
以下に、作業内容や、考察などなど。
前回ウエイトの重量追加した状態に、新作になったフロートチャンバーの取り付け具合確認のため、キャブを取り付け試走してみましたが・・。?
ワンオフのフロートチャンバー
矢張りこれだけでは、気持ちよく走れていません。
☆リードバルブ回りのデットスペースを埋めることで、走り出しの元気は出ました。
☆遠心クラッチが早く開くことで、走り出しの繋がりが、改良されたが・・加速が、時速40ぐらいで一度鈍り、もう一度蹴りを入れないとそれ以上に速度が上がろうとしません。
結果、時速90に達するには、直線が足りません。
原因は、ドライブ側のプーリを狭める、6個のローラーが軽すぎて、プーリーが狭まって、Vベルト側面を挟むところまでは行くのですが、そこから更に狭くなると同時に、ベルトを外周に押し上げるほどの力に欠けているようです。すなわち、ローラが軽すぎる。
世間一般はどうかな?と、パーツ屋サンのHPを探してみますが、これよりも軽くするのが一般的なようですね・・・・。??
そこで、気を取り直して、今度はドライブ側のプーリについているローラーをいじくってみます。
重いのがないと解ったので、おもりを追加!。
およそ20%UPの重量を狙ってみました。
キャブも、チョークレバーがカバーに当たってしまうので、上手いこと引けません。
結果は、芸術的な?曲げを加えることで、クリア。w
加工前 直線的に作られていることがわかります。
加工後 よくもまー此処まで・・(バキッ
装着状態 苦労しましたので、是非拡大してみて下さい。 m( _ _ )m
レバーは、クリーナーカバーのカーブに沿って曲げてありますので、全作動領域で干渉はしません。
此処だけは、削らせて頂きました。(フロートチャンバー形状が変わったのと、全長が3ミリクリア出来ませんでした。)
此処まで外す、大仕事でした。
が・・オーナー様もわたしも大満足!!。
おかげさまで、仕組みが解り、良い勉強になりました。
4ストロークエンジンのエンブレがきついのが原因で、これと同じ仕組みになっているのでしょう。
国産の大型4ストローク・スクーターも、ワンオフでかまわないよ!と言って頂ける同じ車両をお持ちのオーナーさんも、操作しにくいと思っていらっしゃる方は、一度相談してみては?。
ちなみに、今回の作業は、キャブ本体とキャブセッティングパーツ込みで、7万を少し超えましたが、あそこまで楽しいバイクになるのなら、一台所有したいぐらいです。(但し、無料貸与で。w
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