13年使った日立精機のNC旋盤TS15。突然不調になりました。
森精機さんに電話しましたら、即日対応しに来てくれました。
状態からして、ベルトの歯が飛んだ症状のようですので、裏側から覗いて観ましたら、かなりささくれた状態になっていますが・・、歯は・・付いています。
いずれにしても、およその当たりを付け、部品の在庫確認も済ませ、翌日交換出来るところまでバラしておきます。
外からの見た目では分からなかったのですが、外してみると・・・。
ご覧の通り、見事に剥離していました、自動車でも、10年10万キロですから、
そろそろ悪くなってもおかしくないのですが、これで安心してしばらく使えます。
新しい奴は、青い高級品だぞ!!w。
ついでに回転工具のベルトも交換して貰いました。
あとは、芯出しですね。
まあ、私の手の掛かれば、3時間で・・・・?
のつもりが、延べ時間24時間(2日間で)?????
なんだかいつもと様子が違います。
実は、メーカーさんも、トライしてくれたのですが・・・「このままやっても、いたずらに出張料金がかさむので、社長が慣れているなら、ご自身でやりますか」と言われたので、もう午後9時も回っていた事もあって、か〜るく引き受けました。(サービスマンの名誉の為にお断りしておきますが、森精機の機械に精通していますが、倒産した日立精機の経験はありません。)
こんなの、ちょチョイのチョイ!。のはずでしたが・・。
で、2日目の今日、もう一度途中までバラして組み直???あらら。
トラップ その壱
位置決めピンの位置が#3と#9が入れ替わっていました。
元々、#9のタレット位置決めピンの加工ミスなのか、穴がずれているようで、調整がきかないので、先端を細くしてあったのですが・・入れ替わっています。

トラップ その弐
センターキャップのオーリング・・。
此奴が、タレットと供締めになっていることで、カップリングに固定しているネジをフリーにしても、キャップがタレットの芯になっていて、本来フリーであるタレットの自由を奪っていました。

おまけに、オーリングが新しい物だから、シャフトとのガタもありません。
(調整しても、反力で元の位置に戻していました。)
交換前のオーリングは、摩耗や押しつぶされた状態だったのでガタがあったと思うのですが、割と簡単に調整ができていました。
キャップも外してフリーになり、
やっと、ある程度の精度が出ましたので、あすもう少し詰めてみます。
しかし・・めっちゃ疲れたわ。w
続き:
翌日は、2時間で#3#6#9#12の4カ所とも前後左右、上下ともに0〜5ミクロン以内に収まりました。
現在加工しておりますが、ピッタリ寸法がでており、経過時間と共に変化したりしませんので、これが当たり前と思うのですが。
ついでに、経年劣化?で多少ばらつきが出ていた、X軸機械原点とQセッターの補正も行いましたので、補正値を入力しなくても良くなりました。