2022年07月18日

4BA-VN5搭載レボーグにナグバルブを付けてみた。

 初期型(2014〜)のレボーグに取り付けて以来、5年ぶりの取付になります。
エンジンルームのレイアウトも大きく変わり、エンジンルームを一周していた初期型のターボまでの吸気管は、最新型(4BA-VN5)はターボが前方に付くことによって、短くシンプルになりました。これがターボラグ減少に寄与していると思います。
DSC_0361-2.jpg
 過去のターボ車が、インタークーラーがエンジンオイルまみれになることは知られていますが、レボーグも対策されているとは言え、やはりホース内は若干オイリーかな?と感じました。

お客様が気にしていた、発進、停止時のギクシャク感は、初期型から残ったままです。

 ブローバイホース取り回しも大きく変わり、ブローバイホースとキャニスターはソレノイドバルブの処に一旦集合。その後、タービン手前のインダクションホースに繋がります。
DSC_0365-1.jpg
この位置だと、タービンの吸引量に依って、ブローバイガス流速が左右されてしまいますので、低回転時よりも高回転時の方がブローバイの排出が速く行われますが、オイルセパレーター機能が阻害されます。(結果として、旧インプレッサーツインターボに見られる様に、インタークーラーが汚れたり、急加速時の白煙などになる)*M社のCXも同じ症状を持っています。

テイク1) そのために、ブローバイホースをターボ手前にでは無く、エアークリーナーボックスに直接戻すことにしました。

そこで、キャニスターとの集合部からブローバイホースを分離して、直接クリーナーに戻した方法では、バルブの効果はあるのですが、アイサイトエラーに成りました。近くのデーラーに飛び込み、原因を調べて頂くと‥、リーンバーン(希薄燃焼)状態だそうです。

テイク2) エラーの内容が解ったので配管は元に戻し、シンプルにインダクションダクトに入る部分をブラインドプラグで塞ぎ、ホースを延長してエアクリーナーに入れるとエラーは出ません。

どちらの方法も、排出されているのは同じ成分のはずなんですが、テイク1だと、ブローバイは自然排出、その他はタービンによる強制排出になるので、混合されたときの濃度に差が出るのかも知れません。
DSC_0387.JPG

エアクリーナーの加工方法:
前後方向にスペースはないので、エンジン側の空いている箇所にØ22の穴を開けます。裏側から見るとリブが立っている中間当たり。
DSC_0374.JPG 
リブが立っていると、グロメットが入らないので、食いちぎりで切り取って、
DSC_0379.JPG
グロメットを挿入表側:バルブは此処に直接差し込みます。
DSC_0383.JPG
裏側:面倒ですがカッターでも切れます。グロメットを綺麗にはめるために、リブは完全に落としましょう。
DSC_0382.JPG
インダクションから、バルブまでの延長ホースはCARRYのを流用しました。
DSC_0372.JPG

注意:
最近のセンサー類は、不用意にカプラから外すとエラーになることもあるので、面倒ですが、配線が付いたまま、ネジを取って外してください。DSC_0384.JPG
posted by 仙人 at 18:06| NAGバルブ

2022年06月21日

切れないクラッチ 第3弾

第3弾と謳っていますが、過去(2016/09/01)の再投稿になります。


SRXオーナーさんで作る、club@SRXやSRX愛好組の皆様の、FBでの情報交換が盛んになり、シフトタッチが向上すると言うことで「スピンドルシャフトサポート」の出荷が増えてきました。

しかし注意して頂きたいのは、セル車特有の
○「チェンジシフトが重い/ニュートラルが出ない」
と言う症状は、クラッチが切れていないのが 主原因ですので、混同しない様にして下さい。

2016年09月01日 SRX 切れないクラッチ対策 第2段 こちらに対策内容が書いて有ります。 
http://nagsed.sblo.jp/article/176708312.html(参考に見て下さい m(__)m )

加工は、送料別で(プレートとプッシュロッドの加工)11,000円になります。
停車時のニュートラルも、簡単に出る様になりますので、心当たりのある方は、ご一考下さい。

レッツ!スコスコ仲間〜に成ろう!! m(_ _)m
posted by 仙人 at 12:19| SRXクラッチ

2022年06月11日

MAZDA ロードスターにNAGバルブを付けてみた。

遠路はるばる来社頂いた、ロードスタースSKYACTIV-GにNAGバルブを装着させて頂きました。

DSC_0104.JPG

MAZDAさん、相変わらずブローバイホース径が細い(パイ10)。折角なので、オーナさんの了承を得て、一回り大きいサイズØ12をチョイスさせて頂きましたが、少し加工が必要です。
DSC_0100.JPG
ボスを切り取って、Ø22の穴を開けて、グロメットを付けさせて頂きました。
DSC_0102.JPG
DSC_0103.JPG
初めて高速道路以外で市街地でのトップギア走行を体験したそうです。
ありがとうございました。

2022年05月17日

中華エンジンの充電不良

やっと難問解決。中華110ccエンジン搭載のリトルCub のバッテリー上がりの症状は、載せ替える前から気になっていたんですが、やっと原因が分かりました。
DSC_0085.JPG
最近の中華エンジンはLED化を前提に、半波整流ではなくて全波整流レクチファイヤーを使用する前提になっていまして、セットの中に同梱されていたのですが、気にもとめず(同梱のは大きい)従来のレクチを使用していました。
DSC_0191.JPG
散々ネットで探しまくったら、皆さん同じ悩みを抱えているようでしたが、なかなか対策案にたどり着けません。

そこで、中華エンジン/充電不良/半波整流 全波整流と問いかけたら、一件だけヒントがありました。で・・・・もしやと思って、同梱部品に交換したら、大当たり! これで暗くなっても安心して走れます。 これまでは、6000rpm以上廻してやらないと、ヘッドライトが消えていました。
DSC_0190.JPG
DSC_0187.JPG
後で調べたら、ネットで1,400程度で沢山売られていました。やれやれ・・。
DSC_0186.JPG
DSC_0185.JPG
posted by 仙人 at 19:27| レクチファイヤ

2022年03月26日

あら?、ビックリ

私の日課で、出社したら 毎朝必ずすることがあります。
それは、このブログの訪問者が、どのような記事に興味を持って頂いているのかをチェックすること。
このことは、お客様の要望や、これから先の製品開発へと繋がる大事なこなので欠かしません。
そして、その記事を読み直して、解りにくい箇所などを見つけたら、修正、追記すること。

で、今朝は初めて、一つの関連記事が上位を占めました!。
訪問されたのは2名様だけのようですが、先ずは、日記を読んでいただいたことに感謝いたします。
これまでも、単一記事には複数名の読者がいたので居たのですが、関連記事まで読んで頂いたのは初めてです。
以下が、既読順位と人数に成ります。

3.MAZAKその後・・・(2) 2.9% 4 1
4./s/category/2472319-1.html 2.2% 3 1
5.トップページ 1.5% 2 1
6.背面加工軸の芯ズレ。 1.5% 2 1
7./s/ 1.5% 2 2
8.導入後13年目にして、やっと完全体に!。 1.5% 2 2
9.整備記録/忘備録 1.5% 2 1
10.MAZAKその後(3) 1.5% 2 1
11.拝啓MAZAK社社長様 2013/06/07 1.5% 2 1
12.拝啓 社長様 1.5% 2 1
13.MAZAKの結末です。 1.5% 2 1
14.拝啓社長様 (直訴状) 1.5% 2 2
15.悔しいわー!。 1.5% 2 1
16.導入後13年目にして、やっと完全体に!。… 1.5% 2 2
17.MAZAK最低!今度は回転工具が壊れた。

以上。
 うちの機械は、修理して頂けずにリース終了後に買い取って、自分で修理調整するまで、停止していた時間も長かったり、精度が出ないので作業内容に制約があったので稼働時間が少ないのですが、他社のように稼働時間が長いと、誤差も修正しきれないぐらいに蓄積されてしまっているのだろうと推測されます。

 MAZAK社長に一言! 言わせて貰えば、自分に耳障りの良いことだけを報告する役職者、従業員を
いつまで放っておくのでしょうか。 これからどんどん厳しい時代に向かっていますので、先ずは自社の自浄能力を高め、行って頂きたい。

この記事が少しでも、他社のお役に立てたなら、幸いです。
監理者 永冶 司
posted by 仙人 at 11:24| 日記

2022年01月01日

2021年09月14日

船で言えば・・進水式

15230806_1232496516825887_669366274949241288_n.jpg
何年越しになるのか、忘れてしまうほどの年月を経て、なんとかドックから出しました。始まりは2017年1月20日。なぜ今まで時間がかかったかというと、このあと2年間町内自治会長を仰せつかり、やっと任務完了となったら、このコロナ禍で本業が慌ただしくなり、いじっている時間がなくなって居た。

そして2021を迎え、やっと日常生活を取り戻しつつあるので作業再開。
 もともと、デザイン画もなく、便乗して自分好みにしたい同好者が部品とアイディアを持ち込んでくれるので、行き当りばったりで既存パーツの現物合わせで、この様になりました。
足周りは、CT100のフォークに、商品見本で作ったドリーム50のステムブラケット。リムは錆がひどかったので、軽量化を兼ねてアルミリムに組み換え。
16836084_1240389279369944_1322840100970922135_o.jpg
写真は、妄想のために原型のCD50にYAMAHAの燃料タンク仮付したところです。

そして、これが現在:右サイド。サイレンサーを短くして、ステップ位置を後退。ステップ位置に合わせて、キックペダルをモンキー用可倒式に。ブレーキペダルは短くして、炙って曲げてある。DSC_1648.JPG

DSC_1651.JPG

DSC_1652.JPG

DSC_1650.JPG

DSC_1649.JPG

posted by 仙人 at 12:12| 日記

2021年09月03日

SRX エキパイとサイレンサー

今回の募集に3人の応募がありました。 ありがとうございました。

次回募集(有るのか?。)は、新年以降の納品になります。まだ、間に合うかな?と、迷っておられる方がおりましたら、最終締め切りは今週末(5日)になります。 よろしくお願いいたします。
https://nag-sed.com/view/page/custom

追記:今回は4人の応募有難うございました。9月末納品分はこれにて終了です。
 次回予約は12月〜1月募集。3月末の納品を予定しております。(9月に材料費の値上がりがある様なので、HP内価格は参考値でお願いします。)

追記: 12月も半ばに入り、制作者から値上げの泣きが入りました。
現在1月以降に納品待ちの予約者様には、大変ご迷惑をお掛けいたしますが、新規値段での発送となりますので、御承知願います。 2021/12/26 記
タグ:SRXマフラー
posted by 仙人 at 20:07| 日記

2021年08月29日

格安キャブレターの正しい使い方。

手元に有る110ccや80ボアアップのエンジン用にBigBoreキャブレターを仕入れた。

 いやー!なかなか楽しめます。(皆さんは、不用意に手を出すとやけどしますので、よゐこは真似しちゃ駄目よ!!。)ちなみにお値段は正規品の1/10です。なぜか?炭水化物ーキャブレターで検索。
なぜ?炭水化物なのか解りませんが炭化水素と間違っていませんか〜。

先ずは、最終的に追加加工してCub用に、燃料コックはフロートチャンバーを移植。
DSC_1580.JPG

対してこちら、Cub BigBore用として購入したが、入荷したのは・・??。
DSC_1594.JPG
タンクにコックが付いているバイク用。
Body側面にはちゃんと「KEIHIN JAPAN」とダイキャスト金型の銘も入っていまして・・・。
先ずは、購入時のままでのスナップ暖気では、高開度が薄め?かな??と思われましたが、取り敢えず信用して試走を試みました。   あらあら・・、高回転は案の定薄すぎて、アクセル開度に反応しません。信号でとまっていると、アイドル回転が怪しく、エンストしそうです。慌てて、アクセルを開けようとすると、、エンスト。わお!
 
 その後、MJは#20番上げて、手持ちの#95。段数は1段ずつ潜らせて、最終的には一番上。これまでに気づいたには、JNを潜らせていくとアイドル回転数は安定し始め、徐開時のストールも無くなります。え〜・・。こいつ、メインアイドルするんですか〜。と言うことで全バラ。

一個ずつパーツを調べていきます。
先ず、Bodyは純正っぽく作って有るが、取り付けねじボス側面に有るはずの「PB」の型式が刻印されていません。
DSC_1595.JPG
次に、適合機種と製造番号の記号も無し。
DSC_1587.JPG
DSC_1588.JPG

 とここまで解ったので、Jet類の検証に入ります。Jet類に番号刻印はありません。ビーズブラスト処理も痕跡は無し。
先ずはSJ先端のリークを疑いました。(KSR110のリプレイスパーツで、泣かされたことがあり、こいつもか?)と。DSC_1591.JPG
素晴らしい加工技術!!。ここまで精度を落として切削するのも、高技術なのか?。(笑

こちらは、純正との比較。
DSC_1590.JPG

次にブローチと呼ばれるメインノズルとJNホルダーも比較します。
使用しているJN(針)は、やや細目ながら、穴径は大きいよ!!。
DSC_1599.JPG
こちら、JNホルダー。(写真が無かった・・)

で、最終的には、50cc用に付いていた内部パーツ、メインノズル/JNホルダー/MJ/SJ/のパーツを移植することに。
SJ#38/MJ#90/JN段数上から2段目/AS1・1/2戻し。燃料通路を追加加工して、古い方のコック付きフロートチャンバーを使用。チョークは、レバー式なので、組み替えてリモート式に改造。
なんだ!、まともに走るじゃん!!。 でも、Body はどこから流出したのか、粗末なパーツは、何処で作って、手に入れることが出来るのか、未だに不明。 もし解る人がおりましたら、メール下さい。

それにしても、Jet類を除けば、コピー品と思えないぐらいの造り、JN(アルミアルマイト)カッターウエーの造りを見ても・・本物っぽい。

タグ:炭水化物?
posted by 仙人 at 13:28| 日記

2021年08月11日

VFR1200FにNAGバルブとBlowOffバルブを付けてみた。

 装着前に、どのような症状なのか事前にメールで確認してから来て頂きました。概ね、以下のような事象だそうです。「 操作方法の問題なのかもしれませんが、低速走行時のギクシャク感と、高速走行で追い越し加速をする時にギアを1段落としてももたつく感じがするのが気になります。燃費の改善も期待したいです。」
この現象って、正にRAM車特有の症状ですね。 で・・お盆連休外出自粛前の日曜日に来社頂きました。

 先ず、現車を見て・・・、落ち込みます。 え〜ぜんばらかぁ〜。
  ハイその通り、スクリーンを残して、全部取り去りました。最近のカウルは、隠しネジ、隠しボタンがありすぎて、順番通りに外していかないと、分解不可能。なおかつ、差し込みボス等を壊さないようにしないと・・。作業時間は、昼飯抜きで5時間に及びました・・・。

 ハイこの通り!。これで作業時間の大半を使いました。
DSC_1493.JPG

 これでやっと、燃料タンクが持ち上がります。
DSC_1494.JPG

 タンクは、この2本のネジで固定されていました。
DSC_1495.JPG

 コンピューターも外します。が・・・後で判ったのですが、エモビライザー装着車両なので、不用意にカプラやバッテリーを外したりしてはいけません。エラーになっちゃうんですよ〜。でもね。これが邪魔していて、クリーナーボックス・ロアケースにアクセスできないんです。
DSC_1497.JPG

 はい、外れました。 処で、左右の白い入れ物は?。 どこから入るのか判りませんが片方だけオイリーです。底には穴も開いていて、溜める為の容器ではない。パーツリストによると・・デゾネーターらしいが、上蓋が数oの隙間で上にあるのですが、果たして・・効くの?。
DSC_1498.JPG

 拡大写真(底に3oほどの穴が・・・)
DSC_1500.JPG

これでやっとブローバイホースが見えてきましたが、微妙に長さとバルブの大きさが合わず、先ずは、バルブ入り口側を5oカットして、何とかホース曲がりの部分をクリア!。
DSC_1504.JPG

 ところがこれで終わらないのが、良いところ!???。 配線の押さえなのか、ボスが出て今市ので、これをカット。何とか、バルブが収まるスペースを確保しました。(負圧ホースは真下になる様に取り付けます)使用したバルブは、Ø12SFR(レース用)
DSC_1503.JPG

さらに追い打ち!(写真追加)
負圧ホースはVバンクのインシュレーターの間に有ります。そして、INJの配管があるので、手が届きません。 早速INJも外して、やっと負圧を取ることに成功。
※:BlowOffバルブは取付箇所が限られている為に、カバー前面にレース用をチョイス)
   https://nag-sed.com/view/item/000000000278
負圧を取る為に、INJを外し・・。
DSC_1536.JPG
この下に5方ジョイントがあるので、#4に負圧割り込み
DSC_1537.JPG
バルブの負圧か真下を向きます。
DSC_1538.JPG
こんな感じ!。
DSC_1539.JPG
逆手順で、組み上げて、エンジン始動!。
ここ迄は、巧く行ったが・・、O2センサーのエラーが出ます。残念 (ね〜、バッテリー外してエラーが出ないか確認したのに・・。後日HONDA取扱店でリセットする事に)
※:原因は、圧力センサーのエラーと判りましたので、再入庫して頂き原因を調べました。狭いところにINJを戻した時に、追加した負圧チューブが、抜けてしまったようです。ご迷惑をおかけしました。 シート下のサービスコネクター(この呼び名で良いのか判りませんが)短絡させて、記憶喪失にすれば・・OKです。

 フロントサスのテンションも調整して(締めすぎて、戻っていませんよ)お帰りになる前にインプレッションを聞く為に、試走しました。 私も、しばらくバイクに乗っていなかったので、安全を期して愛用のリトルカブで先導を務めさせて頂きました。 m(_ _)m  いや〜、以前に増して+30ほど速くなりました。

肝心のインプレッションは、 とても曲がりやすく、乗りやすいバイクになったそうです。 
オーナーさんがVFR12000Fコミュニティに(FB)書き込むそうですので、探してみてください。

以上!。  SNSでもうやりたくない!!とか書き込みしましたが、どうしても装着したい片は、有料で申し受けます。 問い合わせはメールで。

後日談:通勤にも使用しているそうですが、ギクシャクも消えて、とても乗りやすくなったそうです。もちろん気になっていた再加速も問題なく出来るようになったそうです。