2014年11月05日

切れないクラッチ

切れないクラッチの原因は?。

この問題を抱えているのは、うちの3VNだけでは無いようです。
この問題は、過去にも取り上げて対策をやりましたが・・・解決しませんでした。

昨今、チェンジする都度、ゴリゴリとした感触が酷くなってきたので、意を決して再挑戦することにしました。

カバーを開けて、クラッチレバーをゆっくりと握ると、必ず先に開く場所があります。
本来、平行に移動するはずの#1プレッシャープレートが1カ所だけ早く開くと言うことは、完全に切ったつもりでも、ハの字になり180度反対側は接触していることになります。これが、引きずりの原因に間違い有りません。

操作時も、クラッチを切らないで、アクセルワークだけでチェンジした場合は、スムーズに作動しますので、クラッチのどこかに問題が潜んでいるはず。

先ず、#5コンプレッションスプリングのヘタリを考えて、新品に・・・変わらず。
600用の強い奴も・・・変わらず。重いだけで、握れなくなりました。(笑)

次に、これ。
#3プッシュロッド1
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中央のオイル溝がキック用のが狭くなっていますので、クラッチ板に供給されるオイルの量が減ります。
と言うことは、板同士に働くオイルの剪断力が弱まる(これで、解決した方も居ります。)はず、が・・・
変わらない。

プレッシャープレートを外すと、一緒に外れる#3プッシュロッドが・・ブラブラ?。
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本来、ロッド外径はプライマリシャフトの中に収まり、傾かないのですが、#2プッシュプレートと調整ナットで締め付けられて一体になり、動かないはず。が・・・・
ナットの頭が飛び出しているので、プレートを締め切れません。
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どうもこのせいで、#3が押されたときにプレートが傾いてしまうようなので、
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プッシュプレートの六角部を擦り落として、低くしてみました。
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これで、締め付けたときに、#1と#3のガタは皆無になりました。
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結果は、今まで悩んでいたのが嘘のように、切れるようになり、ニュートラル位置も探せるようになりました。

元々、問題の無い個体に比べると、若干堅い感がありますが、シフトアップのフィーリングも良好です。
今使っているブーツは、穴が開いてしまいましたからね。(笑)

※:個体差もありますので、必ず直る確証はありませんが、先ずは確認ですね。(自己責任でやってねー)
追記:11月22日に、同じようにニュートラルが出にくい個体に、同じ作業を施したところ、改善しました。

追記:2016-06-03 上記の方法では、シフトアップ側は良くなったのですが、シフトダウンが・・・なぜか硬くなってきましたので、最善の方法ではなかったことを報告しておきます。
posted by sennin at 16:38| SRX

やっとクリアした。

SRX入手時より懸案だった、「重いクラッチ」「切れないクラッチ」「出ないニュートラルポジション」に悩まされておりましたが、やっと解決策が見つかりました。

600ccやオーバースケールにされた方、必見です。

先ずは、軽くする方法として従来より「イージークラッチ」を販売いたしておりましたが、当初私の周りのオーナーさん向けに作った処、予想外に多くの反響があり、初期ロットの10倍以上の出荷台数となりました。

セル車輌の大半は、重さに悩まされて居ることが解りました。
そこで、少しでも引き加重軽減になれば良いと、油圧化よりも簡単な、負圧で作動/無改造/取り付け簡単なエアーシリンダーを試してきましたが、かなり軽減されることが判明。
※:劇的に軽くなるわけではなく、元々軽いキック車輌ほどに軽減されます。

セル車用(400/600&強化スプリング用)
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キック車用(400/600&強化スプリング用)(ステーは暫定です)
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この開発に当たり、懸案となったのが、この3点
1)インマニ負圧を利用する事で、負圧通路を介して、シリンダーに燃料が溜まる。
2)常にワイヤーを引く方向に負圧が働くため、レバーのガタをも吸収してしまい、クラッチの繋がり位置が遠くなる。
3)また、クラッチを切っていないときでも、常に引き側に力がかかり、クラッチが滑りやすい。
(フリクションプレートの摩耗が大きい場合)

1)は、NAGバルブのエマルション対策品を使用した場合は、問題発生しないことが解りましたので、エマルション対策品を既にお使いの方は、そのまま。
未使用の方は、相当のリークジェットを使用します。

2)3)は、内部に切り替え弁を儲けることによって、ピストンを挟んで(A室)と(B室)の圧力を切り替えることが出来ました。

引き加重は、クラッチレバー位置でも、大きく変わります。
軽くしたい場合は、レバー位置を水平に(上方)すると軽くなりますが、手首の負担が増します。
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手首が楽な位置を選ぶと・・・重くなります。(今回は、この位置で試走しました)
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今後の展開として、SRX以外の車輌にも対応予定です。

「切れないクラッチ」「出ないニュートラルポジション」は、単独で日記に書いておきますので、読んでください。




posted by sennin at 14:48| SRXクラッチ

2014年09月29日

CRキャブのセッティングを変えてみた。

最近になって、1JK(HSOCピストン)のパワーに慣れてきたのか、
新型強制減圧バルブ装着の蒼の3VNがよくなりすぎたのか・・・加速に
不満を感じ始めたので、3年ぶりに、CRキャブのセッティング変更をしてみた。
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おなじみのKENGOパッチン方式。
おかげで、楽させてもらっています。(笑
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ノーマルファンネルが、ぴったり収まるんですよ〜♪。

まず、セッティングパーツが足りなかったので、暫定仕様にしました。

初期値
SJ#55 A/S1/2戻し、JN H77 2.5/5段の半田メッキ仕様(1ランク太いH88相当)
(A/S戻し数が1/2って・・・この時点で、スローは薄すぎ、トップで60km・2000rpmからの加速時、2300rpmで、愚図つく。
加速は、YYを使うと鋭すぎるので、あえてHを使用しているせいもあるが、かったるく感じるようになった。

暫定仕様
SJ#55(ブリード穴を2個半田埋めして、#58に近づけ)
JN 半田幕を落としてH77に戻し、2.5/5段から3/5段に変更。
(結構、理想に近づいたが…、アイドリング時にガス臭い。気になる愚図つきは解消。

最終仕様(パーツが入荷したので。
SJ#58
A/S 1.1/4
JN YY7 5/7段(上から数えます)

試走結果: トップで60km・2000rpmからの加速時、2300rpmでの、愚図つきは皆無。
ここからでも、スムーズに加速していき、高開度の加速は・・・・、YYの加速そのもの。
うっかりすると、回しすぎます。

特に不満もないので、しばらくはこのままですが、5.5/7段でもいいのかも。
もちろん、高価なパーツ類は一切使用していません。
スロットルバルブ(Thv)上部に穴あけただけの仕様ですが、不満はないですね。


posted by sennin at 20:37| CRSキャブレター

2014年09月08日

腐敗臭(2)その後

今年(2014)6月20日に、切削油の銘柄を換えて2ヶ月半経ちました。
正確には、機械潤滑油とその潤滑油と相性の良い、切削油に換えたと言った方が正しい。

管理方法
これと言って、特に目新しいことはやっていなくて、目減りしたら継ぎ足す。
これを2ヶ月半繰り返しました。
結果は、この通り、表面に薄い油膜と、汚れが浮かんでいます。
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以前は・・此方。
油膜と言うよりも、ドロドロの厚い粘膜の中に油だまり。網ですくえました。(笑
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増設した撹拌用のポンプを稼働させると、表面の汚れが すーっと流れます。
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20分後、汚れは、ポンプ手前に浮かせてある油吸着装置で濾過され、ごらんの通り。
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あれだけ悩まされた、腐敗臭は今のところ皆無です。

追記:
入れ替え当初は乳白色でしたが、若干黄ばんできています。
着色の元は?、機械油なのかな?。
出光さんには、切削油で直接潤滑する方法を研究して欲しいと、宿題出しておきましたが・・・
もう、夏休みは 終わったよ!。(笑




タグ:腐敗臭
posted by sennin at 14:08| 油水分離

2014年08月27日

大変お待たせいたしました。

2014年度より、オーバー750バイクの国内販売に合わせて、
2014年モデルRAM仕様のクランク内圧バルブが、ラインナップされました。
(何となく・・色のせいかもしれませんが、ASMOに見えてしまうのは、気のせいですよね。(笑)
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早速、’14モデルのCBR1000RR専用バルブを取り付けさせて頂きました。
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2012モデル以降、車体側に若干の変更があり、従来のデザインでは装着出来なくなったので、エアークリーナー・ボックス形状に合わせた、専用デザインです。(08〜14現行モデルまで装着可能です。)

○CBR1000RR専用モデルのみ、構造もエンジン回転に合わせて、開口面積が変化する可変機構から、適度に低回転のトルクをスポイルする最新シュパーブRタイプになりました。これで、もっと開けやすくなります。

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すっきりと、取り付けが出来るようになりました。

ブローオフバルブの位置も、カバー右前上面から、左サイドに変更になりました。
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この度は、バルブを装着までの長い間、お客様に待って頂くことになりましたが、ご協力に感謝いたします。

皆さんも、一度RAM車の本当の実力を体感してみてわ?、是非お試しください。



posted by sennin at 18:26| NAGバルブ

2014年07月24日

4輪用NAGバルブ機能説明書

難産でしたが、表題のものが出来上がりました。
担当者に感謝!。

初心者向けに、解りやすくしたつもりですので、読んで頂けたら幸い。
来週には、HP上でも読むことが出来ますが、先に此方でお披露目を。

長文になっていますので、覚悟はいいかな?。(笑4輪機能解説6-17-1(final-1).pdf

タグ:NAGバルブ

2014年07月14日

FCRセッティング

最近、タグで「FCRキャブレター」の記事を見に来る人が増えたような・・気がするので、
ぼちぼち、キャブの記事をまとめなくちゃ逝けない年齢が近づいてきた気がする。(笑

一般的に、キャブはMJから決めるんだ!などと、誰かが間違った情報を植え付けるものだから、
その辺をちょっと走ったり、スナップでMJを決めようとする人の多いこと。

MJって、外れていても?なかなか気がつかないものなんです。その辺りで解るなら、JNのテーパーも段数も必要なくなってしまいます。

この間違った情報は、メーカーは上から(MJから)決める!!。ということが起因しているのだと思う。

あながち間違いでは無いが、この合わせ方はあくまでも、スロットル全開で馬力を測るときのこと。なので、アイドル回転から、セッティングする実走状態では無いんです。

どんなエンジンでも、必ず全閉状態から開けますよね。このときにきれいにつながらないと、バイクは楽しくない。

○今日のレッスン
どんなキャブでも、AS/PSの戻し数を規定値に合わせて、この状態にSJが合うように選択します。
ASしかない場合は1.1/2戻し。FCRなどのPSがある場合はAS1.1/2。PS1.1/4戻しにします。

ここが重要で、始動性が悪くなる原因は、ここにあります。
posted by sennin at 17:39| CARB

2014年07月03日

回転工具連結部の破損

一難去って、また一難!。日立精機TS-15もトラブル!。

エンドミルを駆動する、凸凹の左側の部品の凹が破損して、無くなっています。orz

このときほど、MAZAKが直っていてありがたいと思ったことはありません。
でなければ・・2台とも不動状態になるところでした。
MAZAKが動かなかった分まで、通常の倍以上働いたからナー・・。m(._.)m

破損した箇所
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思えばこいつも、導入時から発生した不具合箇所は、3年間で32項目も有りました。
同じく、メーカーが不具合と認めないので、全て克服するのに10年もかかってしまった・・。
10年後に、不具合箇所全て有償で直しました。(この間に日立精機は倒産・・・orz)

この部分も、エアーシリンダーの飛び込みスピードが速すぎて、私の提案でスピードコントローラ(700円也)を増設するまでに、連結不良を繰り返したために叩かれて相当痛んでいました。
先端が丸まってしまっているのが解りますよね。

新しい部品に合わせて、先端を切り取り、芯がズレないように超綱ドリルで中心に穴開けておき、差し込みます。

新しく、MAZAKで削り出した部品です。
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このようにはまります。
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蝋付けして・・、頃合いを見計らって、冷却焼き入れします。
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はみ出した蝋を削りとって、研磨。
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エアーシリンダーに組み付け。連結時は、このシリンダーの出入りで行います。
真ん中辺りのセレーションは、モーター駆動プーリーに差し込まれます。
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組み込んだら、連結するかどうか、確認。
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大丈夫でした。壊れる前は、ガタがあったのですが、それも無くなりました。
まさしく!怪我の功名!。w

カバーを取り付け、終了。
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早速、作業開始しましたが、連結部のガタのため荒れ気味だった、回転工具の切削痕は、新品の時の様にきれいに削れています。

このシャフト、今でも部品で出るそうですが・・・なんと!!1本30万円なり!。

あー、今日は・・?

あー今日も、いい仕事をしたなー。
予備も作っておいたので、後3回は更新出来ます。
これで、私の目の黒い間は、心配しなくても 良くなった!。wwww
posted by sennin at 18:06| NC加工機

2014年06月20日

腐敗臭

水溶性切削油の腐敗対策に頭を悩ませて居りましたが、どうも、MAZAK推奨の機械オイルが相性が悪いのでは無いかと思い、思い切って専門家に相談してみました。

此方がMAZAKが推奨していたオイル
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が・・・
専門家の説明では、嫌気性バクテリアの餌になるマグネシウムなどが多く含まれており、これが腐敗の原因になるそうです。

では、腐敗しにくい(ゼロにはならない)オイルが有るのか?。

実は、有りました。
新しい機械オイル
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これと相性の良い切削油を使えば、PH管理が出来ていれば、ほぼ克服出来るそうです。

此方は、水溶性切削油 新旧
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左は今回導入したオイルメーカー推奨油。
左は今までのもの。メーカーの名誉のために付け加えますが、機械オイル潤滑の必要が無い、日立精機TS-15では、10年間腐敗したことは有りません!優秀です。そのうち、新しく導入した潤滑用オイルとの相性も見てみたいと思います。
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使用し始めて4日目に入りましたが、今のところは新しい機械を導入したときの、懐かしいにおいが・・(笑
心なしか?切削面もきれいに見えるんですが・・(笑

果たして、救世主となるのか?、もう少し経過を見てから中間報告をしましょう。

しかし、このこと一つとっても、MAZAKは不勉強体質だと思います。

実際に相談しても、「オイルスキマーが販売されていますので、それをお使いください」としか、答えてくれないですから・・・。

追記:新しいオイルは、切削油に混入しにくく、分離性が高いので油分回収しやすくなります。
今までのは、混入して厚い膜を形成するので、切削油と潤滑油の境目が無くなる。

が・・・使う側からすれば、発想の転換で切削油と同化して、油分回収しなくても良い性質を持った潤滑油が有れば、なお良いのだが・・・。誰か開発してくれませんかねー。(切削油原液で潤滑するイメージで)
posted by sennin at 10:59| 油水分離

2014年06月19日

BMW R1100用ステップバー

ステップバーが「滑りやすい」と言うお客様のご要望で、ローレット付き
ステップバーを作りました。(税別セット価格 14,000円 )

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車両は・・えっ! ランディ・マモラ レプリカ?
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こんなのにも乗っていたなんて・・知らなかった。

5セット作りましたので、早い者勝ちです。(笑

独り言・・・(加工機が稼働していれば、こんなものも作れちゃうんです。)
タグ:ビレット
posted by sennin at 09:35| 日記